■ Audio Short Essay  No.19 ■

◇ 第2試聴室のその後 ◇

ここのエッセイの No.16 「ラボの第2試聴室を企てたオーディオ愛好家」 の記事を覚えていらっしゃる
でしょうか。今日はその続編のお話です。    ( 注 : この記事は Tさんの了承を得ています )
Tさんがオーディオルームを建てようと計画したのは 2012年秋、そして家が完成した 2013年晩夏、それから
半年以上経過した 2014年5月初旬、ついに新しいオーディオルームに4ウェイ・マルチアンプシステムの音
が鳴り響きました。音が出るまでに随分年月が経っていて不思議にお思いでしょうが、これは Tさんの特別
な事情によるもので、ここでは触れないことにします。この日、機材もすべて揃って最終配線をするのですが、
4ウェイ・マルチアンプシステムは Tさん一人では さすがに荷が重いので、当日は午前中から私も一緒に
なって機器の配線の仕上げをしました。

今日の目標は 「とりあえず音を出す」 ということでした。今までLCネットワーク構成になっていた
スピーカー・システムを一度ばらして、ユニットに直結したそれぞれのコードをボックスに開けた穴から
引き出します。10kg近くもあるユニットを外したり取り付けたりの しんどい作業です。
デジタル・チャンデバの調整は、使用するスピーカ・ユニットの特性を事前に調査し、決めておいた数値に
合わせます。午後4時半、音出しの準備ができました。音が出て多少のレベル調整をしてからボリウムを
上げると、これが初めて4ウェイ・マルチから出る音かと思わず疑いたくなるほどの、まとまった音が
響き渡りました。私は思わず 「80点!」 の点数を発しました。その後、ラボ試聴室でよく聴く音源を
頼りに微調整をしていくと、先ほどの 「80点!」 が85点に、さらに詰めていくと、Tさんと私で
「90点!」 の声を出したほどのまとまりを見せました。

感激した Tさんは、「最高の記念すべき一日」 と言ってくれました。この計画には随分長い時間をかけて
きました。初めて音が出たとき、頭に描いていた音がスパッと出てきて驚きましたが、振り返ってみると
慎重に計画した結果が出てきた、とも言えそうです。
事前の計画をしっかり立てて、うまくそれが実現した今回の件は、他の愛好家に見てもらっても十分参考に
なる事例と思います。 今後は Tさんの承諾が得られるならば 「限定的に公開」 することも良いのでは
ないかと考えています。

参考までに機材を大雑把にご紹介します。
スピーカ・ユニットおよびアンプは、Tさんが昔から愛用していたものを有効に利用しています。
◆プリアンプ  →トランジスタ
◆デジタル・チャンネル・デバイダー →アキュフェーズ DF-55 (新規導入)
◆パワーアンプ(Hight)  →真空管        ◆トィーター →JBL 075
◆パワーアンプ(Mid Hight)→真空管       ◆スコーカー →JBL LE85
◆パワーアンプ(Low Mid) →真空管       ◆ミッドバス →JBL LE14A
◆パワーアンプ(Low)   →トランジスタ     ◆ウーファ  →JBL LE15A



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