■ Audio Short Essay  No.8 ■

◇  オーディオ・ライフ計画 その2  ◇

それでは具体的に、オーディオ・ライフの目標とはどんなものでしょうか。


将来、「 自分の好きな、これらの音楽を、このような雰囲気の中で、この程度の音量で聴きたい 」

とまずイメージします。 この時、最終的にこのイメージを実現してくれる道具は、スピーカ・システムと

リスニング・ルームであると自覚する必要があります。どちらも高額な費用がかかるものですから、

すぐに手に入る、というものではありません。しかしこの最初の自覚が、あなたの最終システムを作り

上げていく原動力になるのです。


当然、途中で試行錯誤はあるでしょう、多少の寄り道をするかも知れません。でもこの最初の自覚があると

結果的にスピーカ・システムとリスニング・ルームに重点を移す行動となって現れます。

これ以外の機器も音質に与える影響は大きいのですが、良好な音響を作り上げていくのに、このふたつの

アイテムが最重要課題であることは論をまたないでしょう。

オーディオ本来の目的からはずれて、同じような機器の収集に走ったり、ある特定の機器にこだわったり

していると、いつまでたっても最終目標にたどり着かない可能性があります。オーディオ・アクセサリの類も

ほどほどにしておくことです。多少音が変わったからと一喜一憂しても根本解決にはなりません。


スピーカ・システムは非常に高価なものがあるので、この購入に際しては十分に時間をかけ慌てないことです。

清水の舞台から飛び降りたつもりで購入したシステムは、一生の伴侶になる可能性が大きいからです。

いろいろな場所でどんな鳴り方をしているか、自分好みの音かを十分時間をかけて調べることが重要です。


リスニング・ルームは、できれば家族と過ごすリビング・ルームとは切り離して、あまり使わない客間か、

専用の部屋を用意する必要があります。家族と過ごすリビング・ルームはみんなで聴けて楽しい・・と最初は

思うのですが、真剣に聴くほどに、ひとりで聴くことの重要性が分かってきます。そしてある程度大きな音を

出せるように遮音対策をします。遮音は壁や窓に物量を投入しないと効果がないので、改装、改築などの

チャンスを見逃さず、少し無理をしてでも資金を注入します。やり直しはまず不可能です。

室内の残響処理は、あとで調整がやりやすい吸音パネルを使用する方法が現実的です。そして調整は

勘にたよらず必ず測定データを確認することが重要です。




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