■ Audio Short Essay  No.7 ■

◇  オーディオ・ライフ計画 その1  ◇

オーディオを趣味としてこれから楽しもうとするとき、どんな目標を立てたら良いのでしょうか。


「 趣味である以上、堅苦しい考えはいらない 」 ・・・ と、だれもが思うでしょう。

「 いつ止めたって、だれに迷惑をかけるわけでもなし、余計なお世話 」 ・・・ その通りです。

私がどうしてこんなことを言うかというと、オーディオは特に金の掛かる趣味だからです。

将来にわたって、この趣味を続けていくときに、無計画にオーディオ機器を購入していった場合と

初期にある程度の展望を持って、続けていった場合には、のちのオーディオ・システムの完成度は

かなり違ったものになるはずです。話を先に進める前に、多岐に広がったオーディオ趣味の中で、

今回は 「 ピュア・オーディオを極める 」 人達を対象にして話を進めることにします。


私事で恐縮ですが、当ラボの試聴室は今のシステムがまだ最終形態でなかった1991年に建てました。

当時、すでにマルチアンプ・システムを組んでいましたが、いろいろ調整を繰り返している中で、これ以上

の改善は部屋の対策をしない限り難しいことが判ってきました。これから何十年もオーディオ続けること

を冷静に考えたとき、この時点で専用ルームを建てるべきと判断しました。新しい部屋が完成したとき

そこに据え付けた装置からは全く異質な音が出てきました。しかし、いくつかの重要項目をひとつひとつ

対策していった結果、システムの能力が十分発揮できる今の環境が整ったのです。


人の楽しみはいろいろですから、「 遠回りするのが楽しいんだ 」 とおっしゃる人には、あえてお勧めは

いたしません。オーディオはただでさえ金食い虫なのですから、展望を間違えるとゴールにたどり着かない

恐れもあります。理想をいえば投入した資金がすべて最終システムの一部となることが理想ですが、

実際には、オーディオを始めたときの使用機器が、最終システムまで持ち越すことはほとんどありません。

だんだんシステムアップしてくると、一部の機器は最終システムにも耐えうる性能を持ってきます。

このときに別項でも述べましたが、まだ能力的に弱い部分を発見して、そこを強化することにより、

全ての機器およびオーディオ・ルームを最終レベルにもっていくことが重要になるのです。






オーディオ・ショート・エッセイ目次へ