■ Audio Short Essay  No.4 ■

◇ 試聴室のマルチアンプ・システムについて ◇

こちらの試聴室で使用している マルチアンプ・システムについて少しお話しましょう。

私が マルチアンプ・システムを使っている理由は・・・

  ■ スピーカーシステムのLCネットワークをパスして、スピーカーユニットとパワーアンプが

    直結されることで、LCネットワークおよび抵抗器によるアッテネータの弊害を回避する。

  ■ スピーカーユニット選定の自由度が大きい。

  ■ 技量に応じて 2Way→3Way→4Way とシステムアップできる。

  ■ 遮断周波数、減衰特性の切り替えが容易、戻すことも簡単。

  ■ スピーカーを生かし切るための、いろいろな手段がある。


このシステムは、長期にわたってオーディオを向上させる場合には適していますが、短期に完成品を望む場合

は適しません。この意味は、長期にわたって技量を磨きながらシステムを拡大する方が、成功率が高く、短期に

これを成そうと思っても、深い迷路に入り込む危険があります。 またトータル・コストもかなりの額になります

ので、機器選定に当たっては、それを導入した後、必ずレベルアップするような方策を心がけます。


なお、このシステムを導入するに当たって、当初は費用を抑えてながら試行錯誤をする時期があると思います。

最初に 2way から始めるとき、ウーファとツイータのクロス周波数が数kHzと高い場合は、通常、LCネットワーク

で十分です。 3way にすると、ウーファとスコーカの間が 1kHz を下回ってくるので、ここをマルチアンプ化して、

スコーカとツイータの間はLCネットワークを使う方が、コストの上から有利です。だんだんシステムがまとまって

きて資金に余裕が出てきたら、最後にツイータとスコーカの間もマルチアンプ化します。

ウーファが 30cmまでのときは、通常 3way構成、ウーファが 38cmのときは 4way構成が多く用いられます。


このシステムの効果は、何といってもスカッとした歯切れの良さにあります。各帯域ユニットにそれぞれの

パワー・アンプが直結され、アンプの低インピーダンスで直接駆動されるため、低歪で分離のよい音が特徴です。

また、マルチアンプ・システムは、システム・アップに際して不要となる機器が少ないことも長所です。

2wayから3wayに発展させるとき、ウーファ、ツイータはそのまま使用して、スコーカのユニットとパワー・アンプ

を追加すればOKです。ただし最終的に4wayまで組み上げる予定なら、それに適したチャンデバは必要です。

また、後から改善したい帯域が出てきても、その帯域だけのユニット、パワーアンプを交換することも容易です。

最終調整として、たくさんのケーブルを適材適所で使い分けます。高価なケーブルを使わなくても、

各帯域の特性を生かせるケーブルを使えば良いのです。

    
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