■ Audio Short Essay  No.2 ■

◇ オーディオ機器とその価格 ◇

最近のオーディオ機器はなぜ、あんなに高いのか!

多くのオーディオ・ファン、音楽ファンがそう感じていると思います。

中には目をむくほど高額な機器もあり、人ごとながら 誰が買うのかとあきれるほどです。


オーディオ機器の音楽表現力は、どこまで価格と比例するものなのでしょうか。

私は思います・・・オーディオ機器の値段とは 「その製品を設計した技術者が込めた思いの大きさ」

であると。 「込めた思い」 とは、その製品が至高の音楽表現をするために必要な物量、技術、注意深く

選んだ定数・素材などを言います。ではこの特別高価なオーディオ機器を、わが家に導入したとき、

幸せは得られるのでしょうか。皆さんにはお分かりでしょう。答えは 「否」 です。


特別高価な機器の能力を、わが家で発揮させるためには、他の全ての機器、そしてオーディオ・ルーム

に至るまで、最高のものを必要とするからです。そうでない場合は導入までの期待値ばかりが高く、

わが家の装置につないで出てきた音と、期待していた音との落差に愕然とするのです。


ではどうしたら幸せな買い物ができるのか。それは自分の耳を鍛え、現在、自分の所有する機器の音質的

に最も弱い部分を明確にすることです。これは非常に難しいことですが、今、聞いている音の不満の原因は

何かを、いろいろな角度から冷静に考えます。いたずらに新しい機器に目移りしてはいけません。

まして同じようなレベルの機器を、年中とっかえひっかえしていては、高い目標への到達は難しいでしょう。

少し言葉がすぎました。お許しください。


こうして音質的に弱い部分を明確にし、これを改善し、一歩高いレベルに置き換えることによって

いつしか装置およびオーディオ・ルーム全体で、高品位な再生が可能になってくるのです。








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